機械規則(機械指令)

  • 機械指令は2027年01月20日以降廃止され、代わりに機械規則が適用される。
  • 技術的な内容は、若干変更されている。個別に確認する必要がある。
  • 自動学習機能、サイバーセキュリティの概念が導入されている。
  • 上市を続ける限り、少なくとも、適合宣言書の記載を更新しなければならない。

機械指令 2006/42/EC に代わる、新しい機械規則 Regulation (EU) 2023/1230 が発表されました。(欧州官報 2023年06月29日付)

機械指令 2006/42/EC は、2027年1月14 20日以降廃止されます。

REGULATION (EU) 2023/1230
Article 54: Entry into force and application
2023年06月29日欧州官報に掲載
2023年07月1319日a第6条7項および第48条、52条を適用
2023年10月14日a第50条1項を適用 2026年10月20日へ
2024年01月1420日a第26-42条を適用
2024年07月1420日a第6条2-6、8、11項、第47条、第53条3項を適用
2026年10月20日a第50条1項を適用
2027年01月1420日a機械規則 (EU) 2023/1230 全面適用
旧機械指令 2006/42/EC は廃止
各条項は機械規則原文を参照してください。
a: CORRIGENDA (OJ: L169/35, 4.7.2023)

2023-08-11
2023年7月4日付修正内容を反映:2023-09-11

過去記事 ー 機械指令の動向

機械指令の動向(2023年7月)

機械指令 2006/42/EC に代わる、新しい機械規則 Regulation (EU) 2023/1230 が発表されました。 機械指令 2006/42/EC は、2027年1月14日以降廃止されます。

機械指令の動向(2022年6月)

機械指令 2006/42/EC は、2022年6月現在有効です。しかし、これに代わる新しい機械規則(案)が公表され、また(案)に対して様々な意見が提起されていました。 2022年6月24日付で、欧州理事会常設代表委員会(Coreper)は、さらに修正された機械規則(案)(=妥協案)を承認し、欧州委員会へ議会との交渉を早く開始するよう付託しました。 この記事ではその詳細には触れません。正式に決定されるまでに変更される可能性はまだ残っています。

妥協案の筆者による注目点

  • 機械、関連製品、部分完成品などの概念が整理された。ひとつは、機械、関連製品は、市場で利用可能にするか、サービスに供するとき、部分完成品は市場で利用可能にするときに、必須要求事項に適合していなければならない。
  • High risk machinryのリストは大幅に変更された。ほとんどの品目で適合性を自己評価する選択肢は残された。
  • 近く制定される人工知能に関する規制とは切り離されました。

機械指令の動向(2021年7月)

機械指令 2006/42/EC は、2021年7月末現在有効です。しかし、これに代わる新しい機械規則(案)が公表されています。この新しい機械規則(案)は、案の通りに採用されるかどうか、そして発効日は未定です。移行期間については、案の通り採用されれば30ヶ月です。 新しい機械規則(案)は、現行の機械指令 2006/42/EC を基本的に踏襲しつつも、 NLF (New Legislative Framework : 新しい法的枠組)  Decision 768/2008/EC の概念を取り入れ、いろいろと明確化されています。 この記事ではその詳細には触れません。詳しくは新しい機械規則(案)の原文をご参照ください。 一方で、必須要求事項に関して、新しい機械規則(案)の内容は現行の機械指令 2006/42/EC の内容を補足し、また、新たにサイバーセキュリティと高度な学習機能 (AI) に関するリスクに言及しています。変更案の要約も新しい機械規則(案)に記載されています。変更案部分を赤色にした詳細は、【記事】をご参考ください。 この必須要求事項に関する変更案の内容は、実際にその変更が機械規則として採用されるかどうかに関わらず、広くリスクを検討して機械製品を設計する上で留意すると良いと考えられます。

記事「機械指令の必須要求事項(一般原則) ※機械規則(案)段階での変更点を赤字表記」は別のページへ移動しました。


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