CE 取得

CEマーキングに関する誤認識

CEマーキングを取得するとは?

CEマーキングは許認可制度ではありません。ライセンスが発行されるものでもありません。メーカー自らが自社製品にCEマークを表示し、適合宣言書を作成します。 

メーカーは自身で製品の適合性を確認し、自ら宣言します。

CEマーキング適合宣言書 ➡

基本的には、事前にどこかに製品サンプルや書類を提出、料金を支払うことは一切ありません。

法的には市場監視当局が合理的な理由で求めた場合に、適合宣言書や技術文書を提出しないといけないので、しっかり作成していつでも提示できるようにしている必要があります。その他会社対会社の関係性においては、関連する情報の提示が求められる場合がありますので、必要な情報を出してビジネスを円滑に進める必要があります。

一部の、リスクが高いとされる製品については、ノーティファイドボディに関与してもらわなければなりません。(もちろん費用発生します。)

ノーティファイドボディの関与を得たといって、責任をかぶってくれるわけではありません。適合宣言するのはメーカー単独の責任において、です。

自己宣言はCEマーキングの本質

CEマーキングにおいては、

「我々の製品は適切で安全に使用できます」ー会社名、住所

これが適合宣言の基本であり、本質です。市場に対して堂々と挙手することです。

当然ながら、メーカーとしての責任が伴います。

  • 事故または不適合が判明した場合の対応、市場監視当局への協力
  • 製品が適切で安全に設計・製造されていることについての説明(技術文書を作成することはメーカーに固有の責務です)。

しかしこれ、CEマーキングに限らず、どこの市場でも同じと思いませんか?

「CEマーキングを取得した」英語でいうと?

直訳すると、”to obtain CE marking”、”to get CE certification” となりますが、これらは誤解を招く表現です。

英語では、“to affix the CE mark”(CEマークを貼る/表示する)、“to declare conformity with the CE marking requirements”(CEマーキング要件への適合を宣言する)と表現します。

ちょっとした意味の取り違え

多くの場合は、CEマーキングを「取得」と思っていたとしても、おそらく、製品そのものは適切に安全に使用できるよう設計・製造されているものと思います。

『だったらよいじゃん』と思うかもしれませんが、それはその通りで、ちゃんとメーカーとしての責務を果たしていればよいのです。

ただ、CEマーキング「取得」というと、「あ、この人はCEマーキングを本当はよくわかっていない」という印象を与えます。それは自然で、一定の根拠もあります。ここで説明している通り、CEマーキングは取得するものではないからです。

「取得」の方が言いやすいのは、それはそうでしょうし、単なる口癖であるならよいのですが、なおしたほうがよいでしょうね。メールなどではちゃんと「適合宣言」などどする方が無難でしょう。

「取得」の方が検索ヒットするという悲しい現実をみんなで乗り越えていきましょう。

「obtain ce marking」で検索すると、Google AIが当社の記事を参照するのは(CEマーキングを【”取得”】するプロセスの説明の中で参照されているので、むしろ喜ぶべきかもしれませんが)なんか複雑な気分になりました。