ステージ3|CEマーキングテストプランサポート

テストプランの必要性

テストプランは必ずしも技術文書に含める必要はありませんが、評価・試験を効率よく進めるためには、適切な計画の下で予め必要な物を揃え、必要な事項を決定しておかねばなりません。

CEマーキングの適合評価に必要とされる費用・期間は、決して安いものではありません。必要な設備と、十分なスキルを持つ人員をチャージする必要があります。もちろんこれらを有する試験所に依頼することもできます。

合理的かつ柔軟性のある試験計画を準備していない場合、試験の費用と期間は膨大なものとなるケースがあります。最悪の場合にはCEマーキング適合を断念することもあり得ます。

適切なテストプランとは

CEマーキングにおいて、適切なテストプランとは、リスクアセスメントに基づきます。規格書を丸ごとやればよい、というものではありません。

合理的かつ柔軟性のある試験計画を立案するスキルは、製品をCEマーキングに適合させる設計スキルの下に成り立つものです。
試験結果は設計によって予見できるものであり、他人の判断に委ねるものではありません。

対象製品に対して何をどのように評価・試験するのか、あらかじめ具体的に理解しておくことが必要不可欠です。このような理解は、製品の設計段階において重要です。評価・試験の意味内容を理解せず、ただ試験に合格したというだけでは、CEマーキングの適合を説明できなければならない立場であるメーカーの責務を果たしていません。

適切なテストプランを策定するにはその前段階で、基礎となる情報が揃っている必要があります。リスクアセスメントとその前提となる制限事項、使用上の制限事項、適切なリスク低減方策、用いる整合規格の内容(の理解)などに瑕疵があればテストプランは適切なものになりません。

また、不合格になると予想できる構造・試験は、設計段階であらかじめ対応できているべきであり、構造評価・試験の不合格を設計へのフィードバックとする手法は、膨大なコストと期間を要する対症療法であり、推奨できません。

CEマーキング適合プロセスにおいて、”机上の論理では適合性を提示するには不十分なもの”、”適合性を提示するうえで実証的な評価・試験結果もあるほうがよいもの”を明確に仕分けして試験計画することを推奨します。

テストプランの立案手順

評価・試験計画をする前に、製品のリスクアセスメントを実施し、用いる整合規格(あるいは部分的に用いる整合規格)を決定し、その内容をよく理解して、設計しなければなりません。

リスクアセスメントの内容をベースに、必要な評価・試験についてブレークダウンしてテストプランは作成されます。後述のように、そもそもリスクが無い(極めて小さい)、明らかに合格となる/不合格となるそのような部分・事項について評価・試験を計画する必要はありません。

殆どの評価・試験は、”リスク低減方策”が、

1.有効であり、簡単に無効にできないか?

2.想定される用途、使用環境で十分に耐える信頼性があるか?

3.安全に設置・使用するための情報は適切に提示されているか?

を検証・実証するものです。

そもそも低減するべきリスクの危険源がなければ、低減のしようもありません。

➡ 危険源のリスクが高いほど、より高信頼のリスク低減方策でなければなりません。(例:2重化、ダイバーシティによる保護)

➡ リスク低減方策が複雑で高信頼を要するものであるほど、その評価・検証にはコスト・期間を要します。(例:制御安全規格の適用、信頼性計算)

このような経済的理由もさることながら、リスク低減方策は、『3ステップメソッド』に従って実施されなければなりません。

評価・試験をする/しないを検討するより先に、製品は、評価・試験をするまでもないと言えるほどに、安全性・適合性が自明であるように設計するべきです。

評価・試験をしなくてもよい理由を何とか見つけて回避するのではありません。

そのように設計することが、評価・試験のコスト・期間を低減するのであり、なによりも、まず、製品自身のリスクが小さいことが重要です。

部品点数、組立・試験工数は減り、評価・試験は必要最低限になります。安全制御・防護しているから安全という場合は、その有効性・信頼性が検証されなければなりません。

テストプランのサポート

アシストCEでは、テストプランのドラフト版を作成します。あるいは、作成をサポートします。

☞ テストプラン作成のサポート

A) アドバイス【スポットコンサルティング
B) 実践指導【オンザジョブトレーニング
C) ドラフト版作成【クイックサポート
D) 社内基準・手順への反映【標準化サポート

4つのサービス形態から複数をお選びいただけます。

例)アドバイスとドラフト版作成、実践指導とドラフト版作成、等々

業務にはステージ3以下の完成された文書一式(テストプランに関連して必要な物のみ)が必要です。加えて、試験時の動作モード、性能判定基準とその観測方法など決定していただくことが必要になる場合があります。

テストプランーその1:製品安全編

番号 計画内容
1 リスクアセスメントの内容から必要な検証項目をリストアップ
2 合理的な検証の順番を検討する
3 必要なサンプル数、ヒューズ等予備品の数を計画する
4 必要な冶具、試験環境、試験機器を準備する(必要な場合)

・用いる整合規格を参照します。

・当社で実施可能な評価・試験については、見積書を作成することができます。

・リスクアセスメントの概念とワークショップについては、【 CEマーキング導入リーダー育成コース 】から個別にお申込みください。

テストプラン-その2:EMC試験編

番号 計画内容
1 EMC指令該否
2 試験適用ポートの決定
3 用いる整合規格の決定
4 イミュニティ試験判定基準とその観測方法の決定
5 試験配置の計画(出張EMC試験の場合、試験場所の計画)
6 繰り返し連続運転の計画、準備
7 必要な周辺機器、ケーブルの準備

・用いる整合規格を参照します。

・当社で実施可能な評価・試験については、見積書を作成することができます。

・EMCの概念と試験の意味目的の説明は、【 CEマーキング導入リーダー育成コース 】から個別にお申込みください。


2020-11-11

おことわり

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