CEマーキングの主な試験

CEマーキングにおける試験ー試験ありきではない

CEマーキング自己宣言において行う試験とは、

① まず、適切な適合性アセスメント(リスクアセスメント)を行い、

② 適切な整合規格選択し、

③ 適切な設計対策を施したうえで、

④ 適合性を確認・実証するために必要な試験を行います。

整合規格の内容においても、例えばクラス分類によって適用外とされる試験はあります。

過去の試験結果、類似品の試験結果を共用できると評価可能であれば、同じ試験を繰り返す必要はありません。

製品ファミリーの場合は、ファミリー内のモデルを上手に整理して、適切な代表モデルを選びます。(1モデルとは限りません。その試験について一番不利なモデルを選ぶ。)

多品種の場合も、試験計画を上手くやりくりして、合理的に適合性評価プロセスをすすめます。例えば、多くのモデルに共用されるユニットは、それ単体であらかじめ試験、技術文書を準備した方が、全体としてコストを下げられる場合があります。

逆から言えば、そのようにできる製品ラインナップ、ファミリー構成にしておくのが賢いやり方です。

CEマーキングで比較的よく実施する試験

CEマーキングで比較的よく実施する試験を以下の表にまとめています。(低電圧指令とEMC)

CEマーキングにおける試験は、基本的に型式試験(TYPE TEST)です。一つのモデルに対して実施するもので、毎々、全ロットに実施するものではありません。

しかし整合規格によっては、いわゆる出荷試験(ROUTINE TEST)を要求している規格もあります。(例:EN 61010-1 では、耐電圧試験を要求している。)

製品安全での主な試験

アース導通連続性試験人が触れる導通部分が低インピーダンスで確実に接続されているか、大電流を流して抵抗値が規定値以下か確認します
漏洩電流測定アースが接続されない場合、L-Nが逆接続の場合も含めて、人が触れる部分からの漏洩電流が規定値以下か確認します
温度上昇測定人が触れる部分の温度、内部部品の温度上昇/環境温度が規定値以下か確認します
絶縁抵抗測定危険電圧を絶縁している部分の絶縁抵抗値が規定値以上か確認します
耐電圧試験様々な条件の下で耐電圧が確保されているか、実際に高電圧を印加して耐圧不良がないか確認します
入力電力測定電源入力電圧の±10%にて入力電流・電力を確認します
残留電圧測定電源接続解放後、直ちに既定の電圧以下になるかを確認します
音圧測定異常な騒音がないか、音圧レベルが規定値以下か確認します
アブノーマル試験回路の短絡/解放、冷却手段の停止、モーター拘束、制御の暴走等で危険を呈するか確認します
機能試験インターロック、モード変更、非常停止等の動作を確認します
安全試験機器

EMCの主な試験

放射エミッション測定筐体、ケーブルから放射する電磁波の電界強度[V/m]レベルを測定します。
伝導エミッション測定ケーブルを介して伝導するノイズレベルを測定します。
高調波電流エミッション測定電源供給ラインの高調波レベルを測定します。
フリッカ・電圧変動電源供給ラインのフリッカ・電圧変動を測定します。
静電気イミュニティ製品に静電気を印加するテストです。
放射イミュニティ筐体、ケーブルに電磁波を照射するテストです。
ファストトランジェントバーストイミュニティ電源ライン、信号ラインに、バースト波を印加するテストです。
サージイミュニティ電源ライン、屋外ケーブル、雷を模擬したサージ電圧を印加するテストです。
伝導イミュニティ電源ライン、信号ラインにノイズを印加するテストです。
電源周波数磁界イミュニティ筐体に交流電源磁界を印加する試験です。
電圧ティップ、瞬停イミュニティ電源電圧の瞬時低下、瞬間的な停電を模擬した試験です。

2017-11-11

おことわり

当サイトには未確定の情報ならびに私見が含まれています。当サイトの内容はあくまで参考情報としてお取り扱いください。最新情報、原文を参照されご自身または個社の責任にてご判断ください。当サイトの記事・ページは、予告なく変更または削除させていただく場合がございます。トップページ、メインニューまたは上の検索ボタンからお探しください。また、記事に関するリクエスト・ご要望は、お問い合わせのページよりご連絡くだされば幸甚です。