CEマーキング導入リーダー育成コース
CEマーキングは、欧州指令への適合をメーカーの単独責任において自己宣言します。
メーカーには、それができる人材・組織が必要です。
テストに合格して終わりではありません。
CEマーキングについてメーカーが実施することは、
- 製品をCEマーキングに関連する指令の要求に適合すること
- 適合していることをいつでも提示できること
- 適合を維持・管理し、市場監査機関に協力すること
CEマーキング適合宣言した製品が、市場監査の対象となることは可能性として想定しなければなりません。そしてその場合、欧州各国の市場監査の担当者からの連絡・要請を受け、対応するのメーカーと決まっています。(または欧州正式代理人として契約した法人または自然人が対応する。【ステージ6|CEマーキング正式代理人契約サービス】参照)
CEマーキングにおいては、会社名・住所・モデル名等の製品への表示、適合宣言書・技術文書の作成・保持は、各指令が要求しており、これを満たしている製品がCEマークを表示していることになります。欧州各国の市場監査の担当者からの連絡・要請があった場合に、速やかに関連する技術文書類を提示し、メーカーとして適切に対応できなければなりません。(例:低電圧指令 第6条、他の指令も同様)
製品を適合させるだけがCEマーキングではない
上述のように、市場監査機関からの問い合わせに対応するのは、
他でもない、メーカーの責任です。
(または、その旨で契約している欧州正式代理人)
CEマーキングに対応できる組織運営と、必要なスキルを有する人材の育成・確保が必要です。
CEマーキングを初めて社内に導入する場合、製品が適合するための対応を実施し、技術文書・適合宣言書を作成、CEマークを表示することが、とにかくまず一つの到達点になります。
しかしそれで終わりではありません。
メーカーは上述のようなCEマーキング適合宣言に伴うメーカー責任を理解し、出荷管理、指令・規格等の最新情報入手、変更管理等を行いつつ、指令の適合性を維持しなければなりません。
これらを運営する組織体制の構築を視野に入れ、まずは、CEマーキングに詳しい人材を育成しなければなりません。
特別なことはありません
上述のように、CEマーキングは、製品を適合するのみではなく、市場監査機関からの問い合わせに対応することを含め、どこのだれに・いつ・なにを・どれだけ売ったか等も速やかに回答できることも求められます。
メーカーは出荷管理を行っている中で、該当する情報を回答すればよく、適切に出荷管理されていれば難しいことではありません。
もちろん、それ以前に、製品そのものが適合していることも求められます。
しかしながら、CEマーキングが製品そのものに対して求めていることは、
- 安全であること(機械指令、低電圧指令、等々)
- ノイズを出さず、誤動作しない(EMC指令)
- 有害物質を含まない(RoHS指令)
です。
その他に、製品のジャンルに対応する指令や、利用・設置環境に対応する指令それぞれ必須要求事項がありますので、該当するならばそれらに適合している必要があります。しかしながら、特殊な指令には該当しない一般的な製品については、上述のA、B、Cが、製品に求められている内容です。
これらは、多くのメーカーが、CEマーキングであろうとなかろうと実践し、他のあらゆるリスクも考慮したうえで、製品として実現し世の中にリリースしているのであり、つまりメーカーとしての中心的な業務です。
遠い外国の法律のためにやらねばならない余計な仕事ではなく、自社製品が市場で問題を出さないために中心的に取り組む仕事として捉えるべきです。
自社製品は問題ない、リスクは許容レベルに低減されているように設計製造されていますか?
そしてそのことを公式に提示できる準備がありますか?
そのために何をするべきか?CEマーキングはよい手本です。
項目 | 単元(目安) |
---|---|
CEマーキング制度の概要を把握している | 10分 |
指令、規格の情報源を把握し改定情報を入手できる | 5分 |
CEマーキング関連各指令の該当範囲を把握している | 4時間 |
該当する指令の概要を把握している | 4時間/1指令 |
該当する指令の必須要求事項を把握している | 10分/1指令 8時間/機械指令 |
整合規格の概念・役割を把握している | 1時間 |
用いる整合規格の内容を把握している | 2時間/1回 (複数回) |
指令への適合性リスクアセスメントを適切に実施できる | 半日/1回 (複数回) |
EMCの概念と試験の意味目的を具体的に把握している | 4時間 |
評価試験計画を立案できる | 2時間 EMC 2時間 |
適合リスクアセスメントに基づいて適切な製品ラインナップを提案できる | 半日/1回 (複数回) |
適合リスクアセスメントに基づいて適切にブロック化できる | 半日/1回 (複数回) |
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2020-11-11
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