ケーブルの難燃グレード
ケーブルの難燃グレードは、ひとつの決められた試験方法での結果(例えば延焼距離)で判別しておらず、より厳しい試験で合格するものが高いグレードを有すると判断されるが、その序列を明確に定義した公式文書は発見できなかった。
下表は、ケーブルメーカーが適合していると紹介している試験規格を集めたものである。
電気機器・機械の規格が要求しているケーブル難燃規格は、VW-1(IEC 61010-1)、IEC 60332 シリーズ (IEC 60204-1)、が求められている。
グレード | 試験規格 | 試験概要 |
---|---|---|
高い | CSA FT-4 (UL1581) | 垂直トレイ燃焼試験 |
UL (UL1581) | ||
IEC 60332-3 | ||
JIS C 3521 | ||
IEEE 383 | ||
中程度 | UL VW-1 (UL1581) | 垂直燃焼試験 |
CSA FT-1 (UL1581) | ||
IEC 60332-1-2、EN 60332-1-2 | ||
EN 50265-2-1 | ||
JIS C 3665-1 | ||
JIS C 3005 | 傾斜燃焼試験 | |
CSA FT-2 (UL1581) | 水平燃焼試験 | |
《注意》 要求グレードより高いグレードを採用すれば問題ないかどうか、同等の試験であり許容できるかどうか等は、個々の判断による。 | ||
このほかに、UL910、NFPA262(スタイナートンネル試験、天井裏空気分配ダクト環境)、UL1666(ライザー試験、複数階のフロアにまたがるケーブル)などがある。また、欧州ケーブル分類規格 EN 13501-6: Classes of reaction-to-fire performance for electric cables は、CPD (Construction Product Directive) に関連付けられるものであり (CPDの整合規格でもない)、本記事では取り上げない。 |
参考:【 技術文書で何を示すべきか 】一覧表の2.3項
2018-09-17
TOPIX
- 電線・ケーブルの難燃性に注意する。
技術的基礎概念
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